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ルポ 教育困難校 (朝日新書)

05/15/2020 18:21:30, , 朝比奈 なを

によって 朝比奈 なを
4.2 5つ星のうち 22 人の読者
ファイルサイズ : 19.33 MB
内容紹介 「教育困難校」の実態に迫る、渾身のルポルタージュ 序列の下位に位置する高校は、生徒の貧困や家庭問題などの原因により、教育活動が困難になっている。 しかし、学校や生徒たちに対して、侮蔑したり興味本位で語ったりすることはあっても、 社会的な関心はこれまで向けられてこなかった。 本書は、元教師でもある著者自身の体験をまじえ、その実態を緻密に描写。 根底にある問題をあぶりだし、 重層性を持つ「教育困難校」の問題を多角的・多面的に考察する。 <目次> はじめに 【第1章】 「教育困難校」とはどのような高校か 1. 高校入試は、多くの人にとって人生最初の試練である 高校入試の高い選別性/「底辺校」という蔑称に傷つく生徒たち/偏差値の序列に含まれていないこと/1990年代以降、「教育困難校」は変質している 2. 「教育困難校」とは何か 「教育困難校」の学力レベル/「教育困難校」に通う生徒はどれくらいいるのか/「教育困難校」は教育行政と地域衰退が産んだ産物でもある 【第2章】 「教育困難校」に通う生徒たち 1. 「教育困難校」の日常 ある卒業生の証言/中退しなかったことを後悔する高校生活/高校卒業後も満たされない日々は続く/自分と同じような高校生を作りたくない 2. 「教育困難校」の典型的な授業風景 授業開始チャイムが鳴っても教室はカオス状態/授業の工夫は教員自身の身を守るためでもある 3. 生徒の学力や意欲はどのようなものか 学校が用意しなければならない辞書/苦手な教科トップは英語/日本語の会話はできるが、読めない、書けない/理系教科・科目での工夫/文系科目での工夫/場所が変わる実技教科の難しさ/スモールステップで達成感を味わえるようにするのが指導のコツ 4. 定期試験にも独特の慣習が存在する 試験勉強はしたことがない/赤点を避けるために行う秘策/考えることを経験していない生徒はこれからの社会に通用するのか 5. 「教育困難校」の生徒たちの類型を考える 異なるタイプの生徒の混在が混乱を招く/タイプごとに有効な指導法はあるか? 6. 「教育困難校」の生徒たちの家庭環境 際立つ家族関係と経済力の不安定さ/親に手を掛けてもらっていない/親の愛情を確信できないからこそ、親孝行になる/どこにも、誰にもつながらない家庭 【第3章】 「教育困難校」の教員たち 1. 「教育困難校」特有の忙しさの原因 「教育困難校」の教員はとにかく忙しい/「教育困難校」教員の典型的な一日/圧倒的に事件が多い/「生活指導」の必要性/入浴方法がわからない生徒/コミュニケーションの取りづらさ/電話もメールもつながらない/厳しい指導が果たして有効なのか 2. 「教育困難校」教員が陥る心性 教員は勤務先で自身の自己肯定感が変わる/教員集団の中の「スケープゴート」/教員集団が生み出す問題点もある 【第4章】 「教育困難校」の進路指導 1. 高校は学力により進路指導も全く異なる 高校の進路指導は、生徒に多くの選択を迫る/「進学校」の明確で迷いのない進路指導/多種多様な指導が求められる「教育困難校」の進路指導 2. 教育情報企業から見た「教育困難校」の進路指導の変遷 1990年代は進路指導にとっても大きな変革期だった/2000年代はキャリア教育の時代/今の「教育困難校」にかかわって思うこと 3.「教育困難校」で実際に行われている進路指導 1 就職指導の特徴/就職は最も教員が手をかける進路先である/志望先企業を決めるのは非常に難しい/志望動機は生徒と教員の努力の産物 2 進学指導の特徴/成績が良い生徒が進学するのか/保護者は大学を知らない/志望大学を決めるまでのプロセス/教員がしなければならない配慮/進学指導は教員の学力と指導力が試される/教員の本心では大学に行かせたくない大学進学者/専攻分野を決めることが最難題 【第5章】 脱「教育困難校」を目指して 先駆的な脱「教育困難校」改革の動き/「荒れた高校」の改善/都立P高校の改革/千葉県立Q高校の改革/先駆的改革校の現在は/2010年代の「教育困難校」/現在進行形の改革——福岡県立V高校の改革│/深化する授業改革/見えてきた課題/教員にも「改革疲れ」が 【第6章】 それでも「教育困難校」は必要である 1.「教育困難校」の存在意義 自己責任で片付けられない/「高卒」の「資格」を与える場としての意義/人のたしなみを身に付ける場としての意義/社会の治安を助ける場としての意義/基礎的な知識を学びなおす場としての意義/優しさを社会で生かせるようにする場として/不足しがちな労働力を供給する場として 2.「教育困難校」の将来のために、今、必要なもの まず、その存在に注目してほしい/「教育困難校」にこそ教育行政の支援を/本当に、心から欲しいものは「人とお金」 おわりに 内容(「BOOK」データベースより) 序列の下位に位置する高校は、貧困や家庭問題などの原因で、教育活動が困難になっている。しかし、学校や生徒たちに対して、侮蔑したり興味本位で語ったりすることはあっても、社会的な関心は向けられてこなかった。本書は、元高校教師である著者自身の体験をまじえ、重層性を持つ「教育困難校」の問題を多角的に考察する。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 朝比奈/なを 東京都出身。筑波大学大学院教育研究科修了。公立高校の地歴・公民科教諭として約20年間勤務し、教科指導、進路指導、高大接続を研究テーマとする。早期退職後、大学非常勤講師、公立教育センターでの教育相談、高校生・保護者対象の講演等幅広い教育活動に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 続きを見る
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そもそも今どきルポルタージュにお金を払う人はそれなりの高校を出ている人が多いはず。私も旧制中学からの伝統を持つ高校を出ています。世代にもよりますが、2000年までに高校を出た人は「偏差値の低い高校」は生徒の服装でわかりました。ツッパリ、ヤンキー、ストリート系、アムラーあたりが流行った時代はパッとわかります。しかし時代はバブル崩壊、少子高齢化、高校も潰れるのでせめて見た目はマトモにしようと、偏差値はとりあえずそのままに、イメージ戦略に打ってでます。するとあーら不思議、見た目は真面目な教育困難校の大量発生です。最近は1発でわかるバカ高校が少なくなったなー、世の中は幸せだ!と思った「進学校組」は隠された底辺校に気付いていないのです。そんな人、「進学校組」に読んで欲しい本。そういえば、教育困難校はインターネットのネタで注目されることはあっても、ほぼ無視の存在。是非とも議論のきっかけになれば…

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