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花の館・鬼灯 (中公文庫 (し6-37))
06/01/2020 13:42:12, 本, 司馬 遼太郎
によって 司馬 遼太郎
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ファイルサイズ : 19.65 MB
内容(「BOOK」データベースより) 暗雲渦巻く応仁の乱前夜、欲望と怨念にもだえつつ、救済を求めて彷徨する人たち。足利将軍義政と妻富子を軸にこの世の正義とは何かを問う「花の館」、権勢に輝く信長に謀叛、一族殺戮の最中に一人生きのびる武将荒木村重の非劇を描く「鬼灯」。乱世の重荷を背負う人間像を鮮やかに刻む傑作司馬史劇二篇
ファイル名 : 花の館-鬼灯-中公文庫-し6-37.pdf
以下は、花の館・鬼灯 (中公文庫 (し6-37))に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
私の中では司馬作品のベスト3に入ります。ハードカバーは「司馬遼太郎全舞台」の中に収録されますが、生涯愛蔵するつもりです。司馬さんによるあとがきにもありますが、著者自身が本戯曲を書きながら、作品の持つ魔性に取りつかれ、恐懼を覚えていたことなど、本文のみならず、作品ノートや資料についても、幻想的な味わいがありました。第四幕の義政と富子のやりとりは、古今の、東西の、歴史に残る名戯曲に劣ることは無いと思ってます。浅田次郎さんの蒼穹の昴シリーズ中の李春雲やその他登場人物による独白シーンは、小説史に残る名場面かと思いますが、富子のそれも、同じように、読者に衝撃、感興を与えてくれると思います。義政の富子に対する「わしの唯一の兵法」のくだり、色々な思いが去来し、しばし陶然としてしまいました。
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