最後の楽園: 服部まゆみ全短編集本ダウンロード

最後の楽園: 服部まゆみ全短編集

06/10/2020 12:47:50, , 服部まゆみ

によって 服部まゆみ
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内容紹介 馥郁たるロマンと巧緻なトリックを兼ね備えたゴシック・ミステリによって熱烈な支持を受けながら、二〇〇七年に永眠した作家・服部まゆみ――。 その伝説の作家が遺した短編作品の全てを収録した、決定版・短編全集、ついに刊行! 怪奇趣味の祖父をめぐる傑作ミステリ「「怪奇クラブの殺人」」、美と醜の二つの顔を持つ雛人形にまつわる怪異譚「雛」、 切ない恋心が疑いと悲劇に変わる「葡萄酒の色」ほか、これまでほとんど読むことができなかった単行本未収録作はもちろん、 追悼文集にのみ掲載された貴重な作品を含む、物語の歓びに満ちた十七編。 密室、アナグラム、幻想と怪異、秘密と享楽……、絢爛豪華な服部まゆみの物語世界に酔い痴れる! ◎装画=服部まゆみ 【目次】 Ⅰ 猫の手 恋する心 時のかたち 髭 Happy birthday to me ソネット 葡萄酒の色 「怪奇クラブの殺人」 Ⅱ 桜 Ⅲ 骨 末摘花 雛 髑髏指南 松竹梅 最後の楽園 石段 無題 内容(「BOOK」データベースより) 究極のゴシック・ミステリ作家が遺した、全ての短編を収録。純真と憎しみ、欲望と献身、恐怖と甘美―今まで読めなかった、幻の十七編。 著者について 服部まゆみ(はっとり・まゆみ) 1948年、東京都生まれ。小説家、版画家。 現代思潮社美学校を卒業後、加納光於のもとで銅版画を学ぶ。第10回日仏現代美術展にてビブリオティック・デ・ザール賞を受賞。 87年、『時のアラベスク』で横溝正史賞を受賞し作家としてデビュー。 芸術への深い理解と端正な文章で幻想的なミステリ世界を描き出し、熱烈な支持を受ける。 著書に『この闇と光』『罪深き緑の夏』『シメール』など。2007年、肺癌のため永眠。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 服部/まゆみ 1948年、東京都生まれ。小説家、版画家。第10回日仏現代美術展にてビブリオティック・デ・ザール賞を受賞。87年、『時のアラベスク』で横溝正史賞を受賞し作家としてデビュー。2007年、肺癌のため永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 続きを見る
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服部まゆみの全短編集。全17編。単行本または雑誌で発表済みのものばかりで、未発表作品はない。(以下、数え間違い、勘違い、見解違いご容赦)服部まゆみは1987年『時のアラベスク』が横溝賞大賞を受賞してデビュー。2007年に58歳で没。9冊の長編と1冊の短編集を残した。個人的に一番好きな作品は、ヴィクトリア朝時代ミステリーの傑作『一八八八切り裂きジャック』である。概略〇長さは、中編1編(『桜』)、中編に近い短編が6編(『時のかたち』、『雛』、『怪奇クラブの殺人』、『松竹梅』、『骨』、『葡萄酒の色』)、短編が9編、詩が1編である。〇初出は、雑誌→個人短編集が4編、アンソロジーが6編、雑誌が6編、自主版1編である。〇シリーズ性は、画廊幽玄堂シリーズが2編(『骨』、『雛』)、金田一耕助シリーズが2編(『松竹梅』、『髑髏指南』)で、他はノンシリーズである。〇猫ミステリー2編、美術ミステリー1編、昆虫ミステリー1編、犬ミステリー1編、猫・音楽・桜ミステリー1編、歌舞伎ミステリー1編、美術ホラー1編、人形ホラー1編、蛇ホラー1編、その他6編である。私的感想〇物足りない作品が数編あるが、他はよく考えられ、吸引力高く、個性的な佳作揃いと思う。〇内容で分けると、純粋な本格ミステリーは1編のみ(『松竹梅』)。怪奇、耽美、ファンタジー色を帯びるが、ミステリーにこだわっているもの8編。非現実のホラー・ミステリー2編、怪奇小説とゴシックロマン6編かと思う。ミステリー仕立てにこだわっている作品に傑作が多い。〇以下、気に入った作品を一位から五位まで選び、ちょっとコメントを書く。第一位『時のかたち』・・ホラーかと思ったら、堂々たる本格トリック。情念深い。第二位『葡萄酒の色』・・軽井沢ミステリー。暗示とうわさ話の陰で情痴ドラマが進行。猫の使い方が巧み。第三位『松竹梅』・・昭和44年の金田一耕助。堂々たる本格トリック歌舞伎劇場ミステリー。第四位『桜』・・猫・音楽・桜・遺言・親子関係・妻妾関係と盛りだくさん。愛人のキャラクター設定が魅力的。第五位『Happy birthday to you』・・非現実のホラーミステリー。面白い。構造は大体わかっていても展開は意外。次点『猫の手』、『恋する心』・・巻頭の短い2編。どちらも強烈な印象を残す。私的結論〇貴重な出版である。

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