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雪月花の数学―日本の美と心に潜む正方形とルート2の秘密
06/19/2020 23:13:29, 本, 桜井 進
によって 桜井 進
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ファイルサイズ : 20.16 MB
内容(「BOOK」データベースより) 「数」と「形」が解読する日本。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 桜井/進 1968年、山形県生まれ。東京工業大学理学部数学科卒業、同大学院博士課程中退。微分幾何学、数理物理学、数理経済学を研究。学生時代から塾講師として教壇に立ち、現在も大手予備校で数学を教える。その傍ら「身近なものや数学者の人間ドラマを通して、数学世界の持つ多様さ、ロマンと感動を多くの子どもたちに伝えたい」と、『sakurAi Science Factory』プロジェクトを立ち上げる。2000年より「サイエンス・ナビゲーター」として映像と音響を駆使したパフォーマンスを全国各地で繰り広げており、その活動はテレビ・新聞などにも取り上げられ、注目を浴びている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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昭和43年生まれの方に、算術という視点を通じて日本のすばらしさを見せていただいた。日本人の良さを感覚的に信じていても、それを言葉や、ましてや数式で表現できないもどかしさに非力を悟る中高年オジンとしては、出会えて良かったと心から思える本である。副題に「日本の美と心に潜む正方形と√2の秘密」あるとおり、数式や数論的な展開は当然の如くに登場する。筆者の説明をそれなりに噛みしめたければ有理数・無理数の別や2階の漸化式の解法、数列の極限値、指数・対数関数の形状、変数分離型の線型微分方程式、テイラー級数などの高校数学〜大学教養課程の数学は必要になるが、それがわからないからといって読者を門前払いするような筆者ではない。数式を味わえない読者にも美しさを感じ取れるよう言葉を尽くした説明を用意している。心配無用である。 **** *なお、数式やグラフの説明を丁寧にすることで、本文に対する読者の注意が散漫になることを懼れてのことだと思うが、115、181ページと125、180ページの底の場合分けによる関数形状の違いなどにあえて言及しない記述は、未習読者にプレッシャーを与えまいとする配慮ゆえのこととはいえ、本書を手にする読者が高卒以上の方々が中心になる実態からすれば、場合わけは明記しておくほうが親切であったと考える。また、75ページの線分黄金比分割の式の展開は誤りであろう(出版社のHPにも今のところ誤植情報としての掲載はないが)。 **** *あれこれケチをつけてしまったが、本書を手に取る価値は少々の誤植程度では微塵も減りはしないものである。とにかく志の高い本である。自分よりずっと若い方に肩を叩いて励ましていただいたようで、読後の気持ちがとても暖かかった。
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